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あなたがいた世界から、抜けられていないことは知っていた。
あなたがいた世界の延長で、
でもさ、私は確実に、変わったつもりでいたんだよ
なにか、薄まっていくものの中で、ようやく息継ぎができるくらいの気持ちになって
完全にあなたを責める気持ちになって
あなたに愛されたくもなければ
あなたが今日なにをしているかも関係なくってさ
苦しさなんて、とうの昔に忘れていたのさ
あなたが私の知らない世界で幸せそうに嬉しそうにするたび私の胸は苦しかった
あなたの世界に私はカケラも要らないんだ
それを認めるだけのことにとんでもない時間を費やして
その位置に引き戻されて
あぁ私は自分が思う以上に、いま、あわくて甘い夢を見ている
誰かが、自分の世界にすこしでも私を必要だと言ってくれるなら、
その人の世界にすこしでも惹かれるんだったら、迷いなく行ってしまってもいいんじゃない
だって私は切実にそれを願っていたのだもの
私を欲しいと言ってくれるひと、
めったにいないって
いまは、そんな気分なのさ
振り切るように春を迎えてもいいって
そんな気分なのさ