やってらんないんだ

お酒みたいな恋が目の前にあっても

あなたの何でもない写真に心をやかれる

なにを見ても

あなたの虚ろな影に根を張っていた

その夢がまだ覚めきっていないらしい。

「しあわせ」のなかで幸せになりきれなかった。

私はいつもそう

選んで消えたひとの影が

選んで残っているものが

足音を立てて私をどこかへ連れていく。

あぁ

あなたのそのセリフがあなたを作る成分でなくて

純粋に私に向けられたものだったらな。